リチェッタ
リチェッタと言うのはレシピの事です
いわゆる作り方と分量を書き留めておく事ですね
実は、僕はレシピを全然書きません
だから基本的に同じ料理を作ら(れ?)ないんです
クリスマスディナーや特選コースなんて初日と最終日で、かなり違うものになっています
そもそもメニューだけ書いて、当日までどうやって作るか決めてないもんだから
当日まではイメージトレーニングのみ
お客さんに出す寸前の味見が僕にとっても始めての試食になります
何でそんな事をするのかって言うと
僕は料理の本質は一期一会だと思っているからです
その瞬間の気持ち、目の前の素材、食べ手の好み、季節感、
これは全て特別な出会いで同じ条件は二度とない事です
だからこそ、分量を書き留めて、「ずっと同じ料理です」なんて自分にはありえない
書き留めて残した瞬間から、もう完成した料理になってしまう
完成なんて別にしなくていい
毎日積み重ねて行けば一年後の自分が作る料理の方が美味しいに決まってる
だったら過去の自分の作品なんて何の役にも立たない
10年もお店をやってると、お客さんから
「何年前のあの料理が食べたい」なんてリクエストを頂きます
その期待に応える事は残念ながら不可能です
なぜならその頃より、今の僕の方が料理が上手だから
作り方も覚えてないしな・・・・