オッソブーコ
マスターがイタリア料理というものに本当の意味で心を射抜かれたのは
このオッソブーコと言う料理に出会ったからです
ossoとは骨bucoとは穴 直訳すると骨の穴である
これは牛のすねの骨の骨髄の入った部分の事を指している
どうやって食べるのかと言うと
子牛や牛のすねを(地方によって前脛かとも脛の違いがある)
骨ごと筒切りにして蒸し焼き、もしくは煮込みにするのである
これは古典イタリアンと呼んでも差し支えのない歴史のある料理だ
オッソブーコ、これは脛肉と骨髄を食べる料理なのだ
初めて食べたのは19の時だった
この料理を食べた時、未だ僅かにあった
他の料理への道は完全に消し飛んだ
それ程に旨く、そして衝撃的だった
それ以来、自分の人生における最大の目標は
究極のオッソブーコを作る事になった
僕はこの料理をこれまで何度も作ってきた
自分の料理人生で勝負の時
必ずその時の全精力をかけてだ
そのつど痛感する
自分は半人前であると
今でもそうだ
自分の思い描く究極には遠く及ばない
だがそれでも作らずにはいられない
勝負をするならオッソブーコなのだ
ポイントは沢山あるが最も大切な事は2つ
筋を多く含んだ肉の部分をいかに美味しく食べさせるか
そして全ての旨みが骨髄に凝縮されているかだ
美味しい物を食べた時、人は感動する
しかし美味しいを遥かに超えた物を食べた時
人はどうなってしまうのだろう
自分はそこにたどり着きたいのだ
感動すら超えた味
この未熟な自分がそこにもしたどり着く事ができるなら
このオッソブーコという料理でたどり着きたい
13年イタリア料理を学んだ今も 変わらずにそう思う
まだまだ未熟なマスターです